女性(40代/無職)
傷病名:進行性核上性麻痺に起因する高次脳機能障害
決定した年金種類と等級:障害基礎年金2級 (年間約78万円受給)
就労移行支援事業所の相談員よりご相談いただきました。
当初は進行性核上性麻痺での手続きを検討されていましたが、身体障害については程度が該当せず、むしろ高次脳機能障害の可能性があるとの主治医の判断により検査を受けることになりました。
高次脳機能障害の確定診断が下されたのち、就労移行支援事業所にて相談員同席のもと相談となりました。
高次脳機能障害は進行性核上性麻痺からくるものであったため、初診日は歩行障害が出現し初めて病院を受診した日として手続きを進めました。
受診状況等証明書を取得したのちに診断書の作成依頼を行いましたが、診断書作成にあたり主治医の先生より電話確認をいただき、当センターと先生とで今回の手続きの主旨を共有させていただきました。
神経内科の先生だったため精神の診断書の書き方が分からないとのことで、当センターで作成した見本をお渡しするなど、サポートさせていただきました。
病歴・就労状況等申立書には発病から高次脳機能障害が疑われた経緯などを詳細に記載しました。
進行性核上性麻痺に起因する高次脳機能障害で障害基礎年金2級を取得、年間約78万円を受給できました。
女性(50代/無職)
傷病名:高次脳機能障害
決定した年金種類と等級:障害基礎年金2級 (年間約78万円受給)
20代からてんかんを患い長年治療を続けていました。
薬の服用だけでは発作が治まらず5年前に外科手術を受けました。
発作は治まりましたが、手術による後遺症がのこり高次脳機能障害と診断されました。元々、社交的な性格でしたが自宅にこもって家族との会話や外出もほとんど無くなりました。
てんかん発作は治まっていたため、高次脳機能障害で障害年金のお手続きを行うことにしました。
障害年金のお手続きを開始する前に、ご家族様からかかりつけの先生に高次脳機能障害について診断書をご作成いただきたいことを丁寧にご説明いただきました。
てんかんの初診日と高次脳機能障害の初診日を明確に切り離すために手術をした病院に障害年金の初診日の取り扱いをご説明した上、高次脳機能障害に関する受診状況等証明書のご作成をお願いしました。
受診状況等証明書、診断書が揃った後、高次脳機能障害と診断されるまでの経緯や高次脳機能障害の症状、ご病状による具体的な日常生活状況について病歴就労状況等申立書に記載しました。
高次脳機能障害で障害基礎年金2級を取得、年間約78万円を受給できました。
男性(50代/会社員)
傷病名:高次脳機能障害(脳出血)
決定した年金種類と等級:障害厚生年金2級 (年間約240万円受給)
突然の頭痛・意識障害により救急搬送されました。
精査の結果、右後頭葉皮質下出血・急性硬膜下血腫と説明され、同日入院のうえ、緊急手術を行ったそうです。
術後は左片麻痺、高次脳機能障害、の後遺症があったためリハビリに励み、現在まで継続的に通院し療養指導を受けていますが、高次脳機能障害により日常生活全般においてご家族の手助けが必要不可欠な状態が続いていました。
医師からはこれ以上の改善はないと告げられ、復職の見込みもないため、経済的不安を軽減し、治療が続けられる環境を整えるために障害年金の手続きを希望されていました。
初診日を証明する受診状況等証明書の代理取得からサポートをさせていただきました。
診断書は月に1回リハビリテーションを受けている医師に作成いただきましたが、毎回の診察には奥様が同席され、ご主人の様子をしっかりとお伝えしていたので、細かな内容で丁寧に記載された診断書をいただくことができました。
病歴就労状況等申立書は奥様から日常生活について細かくヒアリングした内容を丁寧にまとめました。
高次脳機能障害(脳出血)で障害基礎年金2級を取得、年間約240万円を受給できました。
男性(40代/無職)
傷病名:てんかん・高次脳機能障害・髄膜炎
決定した年金種類と等級:障害基礎年金2級 (年間約78万円受給)
市の相談センターの支援員の方からご相談をいただき、後日、支援員の方と一緒に面談をさせていただきました。
相談者様は中学生の頃に急性散在性脳脊髄炎と診断され入院したことがあり、医師から後遺症の可能性を説明されたそうです。
その後は特別支援学級に通級し、成人後はスーパーのアルバイトで簡単な陳列業務やゴミ出しの仕事に就いたこともあったそうですが、周囲の言っていることや指示が理解できず、トラブルになることも多く、長くは続かなかったそうです。
日常生活を送る上で起こったトラブルや、てんかんの発作等もありましたが、自分の体の状態について家族に説明することができなかったため、特に医療機関を受診することはなく過ごされていました。
お母様に自宅で起きているてんかん発作についてメモに残していただくところから始めました。
お母様、支援員の方から医師に状況を細かに説明し、検査を受けることになりました。
検査結果等から医師からは中学生の頃の髄膜炎によりてんかんや高次脳機能障害があるとの説明を受けました。
病識のなさ、制度の不知より長年に渡り、何の支援も受けて来なかったことが悔やまれましたが、支援員のサポートのもと、障害者手帳1級も取得しました。
未受診期間も含めて、ご家族から日常の様子を詳しく伺い病歴就労状況等申立書をまとめました。
てんかん・高次脳機能障害・髄膜炎で障害基礎年金2級を取得、年間約78万円を受給できました。
女性(30代/無職)
傷病名:器質性精神障害
決定した年金種類と等級:障害基礎年金2級 (年間約78万円受給)
金銭管理が難しかったため、行政の支援を受けておられました。
安定した収入を得ることが難しい状況だったので、障害年金の手続きを進められたそうです。
ご主人が精神科の初診日をもとに年金事務所に相談にいったところ、保険料の納付要件を満たしておらず手続き不可ということでストップしていました。
お話を詳しく伺ってみると、幼少期に右前頭葉に腫瘍が見つかり開頭手術を受けていました。
その後、現在に至るまで数回の手術をうけるなど脳神経外科の通院を継続していました。
その中で、希死念慮等が見られたことから精神科の受診をすすめられたそうです。
精神科の医師からは「幼少期からの脳腫瘍およびその治療による影響が大きいと考えられる」と判断をいただいたので、20歳前を初診とする20歳前障害として手続きを進めました。
器質性精神障害で障害基礎年金2級を取得、年間約78万円を受給できました。
男性(50代/無職)
傷病名:若年性認知症
決定した年金種類と等級:障害基礎年金2級 (年間約78万円受給)
ご相談者様は外国籍の方で日本人のお奥様が代理相談にご来所下さいました。
ご相談者様は30年程前に来日し日本人の奥様と結婚後、日本に定住しお仕事をされていました。
長年生活を共にしていく中で文化の違いを感じる事柄が多々合ったそうですが、6年程前から家族の目から見ても明らかに違和感を覚える言動が増えてきました。
奥様が何かしらの病気を疑い病院を受診したところ若年発症型アルツハイマー病の可能性が高いと説明されました。
奥様が予後や医師の見解に対して質問をしたところ医師が不快感をあらわにしたため病院に対する不信感が強くなり、その後、受診を中止してしまいました。
別の持病で定期通院する病院の医師から、認知症についても改めて精査するよう勧められ、病院受診を再開しました。
奥様は家計を支えるためにお仕事で忙しく、障害年金の手続きに必要な書類を揃えることは難しいということで事務代行をご依頼頂きました。
ご相談者様の初診の病院は5年経過でカルテを破棄しているということで初診日の証明書に当たる受診状況等証明書を作成して頂くことが出来ませんでした。
一方、受診した日付のみレセプトコンピューターで確認できるということで、口頭で通院期間を教えて頂くことが出来ました。
2番目に受診した病院にはカルテが保管されており、受診状況等証明書を発行して下さいました。
添付された前医からの紹介状のコピーには当センターが口頭で確認した通院期間と矛盾しない情報が記載されており、初診日の証明として十分な内容を揃えることが出来ました。
診断書の作成にあたっては、当初診、主治医が障害年金と障害者手帳の制度を混同しており、断書の作成を断られてしまいました。
そこで、障害年金の制度説明や障害認定基準の要点をまとめた資料を作成し、当センターから病院の担当ソーシャルワーカーさんに事前にお手続きの趣旨を説明した上で、書類の作成依頼時に間に入って頂くよう手配しました。
医師の判断で診断書作成のために改めて心理テストを実施することになりましたが、ご相談者様が外国出身のためご病状とは関係なく日本語の読み書きが不得意であることを踏まえ、簡易的な内容に変更してテストすることになりました。
また、心理テストだけでは判断できない衣食住・日常生活上の支障については奥様からヒアリングした内容を元に参考資料を作成し医師に提出しました。
その後は検査結果および参考資料を踏まえ、ご病状を適切に評価した診断書を作成して頂くことが出来ました。
正常圧水頭症、高次脳機能障害で障害基礎年金2級を取得、年間約78万円を受給できました。
男性(50代/無職)
傷病名:脳出血後遺症
決定した年金種類と等級:障害基礎年金2級 (年間約160万円受給)
市の支援員の方からご相談をいただき、後日、支援員の方と一緒に面談をさせていただきました。
高次脳機能障害によりこれまで出来ていた多くのことができなくなり日常生活の多くが滞っており、家族や支援員の方のサポートを受けています。
ご本人様は病識に乏しいため、事前にご家族から日常生活について細かにヒアリングさせていただき、診断書作成時の参考資料を作成しました。
医師との診察時にも同席をさせていただき、支援員の方とともに日常生活の様子をご説明させていただきました。
病歴就労状況等申立書にはご家族から伺った内容も盛り込み作成しました。
ご依頼いただいてから1か月で提出とスピーディーに進めました。
脳出血後遺症で障害厚生年金2級を取得、年間約160万円を受給できました。
男性(50代/無職)
傷病名:高次脳機能障害
決定した年金種類と等級:障害厚生年金3級 (年間約58万円受給)
奥様からお電話をいただきご夫婦で面談にお越しいただきました。
急に言葉が出なくなり、字が書けなくなることがあったため医療機関を受診されました。
精査の結果、左原発性脳腫瘍と診断され化学療法等で経過を観察していました。
注意障害、記銘力障害もあり、改めて高次脳機能障害と診断されました。
医師からは日常生活全般に促しや指導が必要と言われ1月に1回のリハビリテーションを継続しています。
初診日を証明する受診状況等証明書の代理取得からサポートをさせていただきました。
診断書は月に1回リハビリテーションを受けている医師に作成いただきました。
病歴就労状況等申立書は奥様から日常生活について細かくヒアリングした内容を丁寧にまとめました。
高次脳機能障害で障害厚生年金3級を取得、年間約58万円を受給できました。
男性(50代/無職)
傷病名:高次脳機能障害
決定した年金種類と等級:障害基礎年金2級 (年間約78万円受給)
脳梗塞による高次脳機能障害と診断を受けて以来、日常生活や公的な手続きがご自身ではできない状態でした。
福祉による支援員のサポートを受けて何とか生活を送っていました。
障害年金は年金事務所や病院とのやり取りのほか、書類作成があるためご本人様がおひとりで手続きすることはできず、支援員の方も支援業務で手一杯で障害年金の申請は当センターにお任せしたいとご相談にご来所いただきました。
診断書を取得したところ、既往歴に脳梗塞と記載がありました。
ご本人様に前医のことを聞いても覚えておらず、当時の会社関係先への問い合わせ等を行ない前医が判明しました。初診日は会社を辞めてからだと思っていましたが、前医が判明したことで、会社員で勤めていた時の厚生年金でのお手続きになりました。
高次脳機能障害で障害基礎年金2級を取得、年間約134万円を受給できました。
男性(40代/無職)
傷病名:高次脳機能障害
決定した年金種類と等級:障害基礎年金2級 (年間約78万円受給)
10年前の交通事故が原因で、高次脳機能障害と肢体障害がありました。
ご本人にはご両親がおいでになりました。
障害者雇用で就労はしていましたが、ほとんど出勤できない状態が続いていました。
障害としては高次脳機能障害と肢体障害がありましたが、二つを併せても上位等級になることは見込めないようでしたので、高次脳機能障害についてだけの請求を行いました。
審査中に年金機構から「日常生活および就労に関する状況について」という照会文書が届きました。
照会の内容としては、こちらで作成して裁定請求書に添付した「病歴就労状況等申立書・別紙」とほとんど同じでしたが、改めて記入して返送しました。
高次脳機能障害で障害基礎年金2級を取得、年間約78万円を受給できました。