男性(40代/会社員)
傷病名:心室細動による遷延性植物状態
決定した年金種類と等級:障害厚生年金1級 (年間約280万円受給)
ご相談者様は数ヶ月前に自宅で突然倒れ救急搬送されましたが、心室細動による心停止状態が長く遷延性植物状態となりました。
これ以上の積極的治療が困難なことからリハビリテーション病院に転院されました。
転院先で症状固定と診断されたため、奥様が年金事務所で障害年金の手続きについて相談したところ「リハビリテーション病院に入院中の場合は症状固定と認められない」と説明されたということでご相談のお電話を頂きました。
奥様は病院の付き添いやご家庭の用事で多忙なため、初回無料相談にはご来所頂かず、全て電話と郵便で事務代行を行いました。
通常、障害年金の手続きは初診日から1年6か月を経過した日を障害認定日と呼び、障害状態を審査する基準の日となりますが、いくつかの特例があります。
ご相談者様のように遷延性植物状態で症状固定と診断された場合、症状固定の診断日から3か月を経過した日が障害認定日となります。
また、日本年金機構が定める障害認定基準に「リハビリテーション病院に入院中の場合は症状固定と認められない」というルールはありません。
あくまでも主治医が症状固定と診断し、症状固定の確認日から3か月を経過した日以降の診断書により審査が受けられることをご説明しました。
ご相談者様は奥様がお電話を下さった時点で症状固定の確認日から1か月を経過したばかりでした。
審査が受けられる3か月経過日まで2か月程の準備期間がありましたので、代理取得できる書類は全て当センターで手配させて頂きました。
ご相談者様が救急搬送された初診の病院は、書類の作成に関しては依頼も受取も窓口での取り扱いしかできない病院だったため、当センターの職員が委任状を持参して窓口まで訪問し初診日の証明書にあたる受診状況等証明書を取得しました。
また、障害認定日を迎えた時点でスムーズに診断書を作成して頂けるよう、障害認定日の特例に関する説明や障害認定基準の要点、診断書の作成ポイントをまとめた資料を作成し、事前に奥様から医師に提出して頂きました。
心室細動による遷延性植物状態で障害厚生年金1級を取得、年間約280万円を受給できました。
男性(30代/無職)
傷病名:右室性単心室症、フォンタン術後、慢性心不全
決定した年金種類と等級:障害基礎年金2級
当初はご自身で手続きを進めていましたが、初診日について悩まれ相談にお越しいただきました。
この方は先天性の単心室症により5歳で手術を行い、その後経過観察を続けていました。
しかし日常生活にそこまでの支障はなかったため、途中で通院を中断。
その後厚生年金加入中に不整脈により失神し、救急搬送されました。
現在も通院を継続していますが、症状により就労ができず経済的な不安を抱えていらっしゃる状態です。
現在の病状が先天性単心室からくるものなのかどうかがポイントになりました。
因果関係があれば国民年金での手続き、因果関係なしとなれば厚生年金での手続きとなります。
経過観察を中断してから失神するまで10年ほど間が空いていたため、審査の結果によっては初診日が変更になる可能性もあると考えられました。
幸い、幼少期の病院と現在の病院は同じだったため、まずは診断書を作成してもらい因果関係の有無は主治医の医学的判断に委ねることになりました。
出来上がった診断書を確認すると単心室が原因との記載が見られたため、ひとまず20歳前傷病として申請を行いました。
右室性単心室症、フォンタン術後、慢性心不全で障害基礎年金2級を取得、年間約78万円を受給できました。
男性(20代/無職)
傷病名:肺動脈性高血圧症
決定した年金種類と等級:障害基礎年金2級
幼児期にけいれん発作を起こし救急搬送され、てんかんの疑いと診断されました。
精密検査の結果、肺動脈性高血圧症と判明し治療を開始しました。
運動はできず遠足や修学旅行は酸素ボンベを携行していました。
わずかな動作でも息切れが起き、横になって過ごすことしかできないため就職も断念し、母親の援助を受けながら生活しています。
ご相談者様は幼少時から外出の機会も制限される生活を送っており、20歳のお誕生日を前にしてご相談のお電話を頂きました。
初回無料相談にはお母様が代理でいらっしゃいました。
ご本人様は24時間酸素療法を受けているため、当初、主治医の先生には「呼吸器疾患の障害用」診断書の作成を依頼しました。
しかし主治医の先生の判断で「循環器疾患の障害用」診断書で申請を行うことになりました。
障害年金の診断書は専用書式となっており、病院に備え付けの診断書では申請できません。
再度、年金事務所の窓口で事情を説明し、主治医に指定された書式で作成依頼をしました。
ご家族様だけで申請準備をされると、このようなイレギュラーな対応を臨機応変に行うことは困難です。
当センターではスムーズに対応させて頂くことができるため、お母様も非常に喜んで下さいました。
障害基礎年金2級を取得、年間約78万円を受給しました。
男性(50代/無職)
傷病名:大動脈弁狭窄症
決定した年金種類と等級:障害厚生年金1級
支給月から更新月までの支給総額: 約360万円
障害厚生年金3級を受給中でしたが、手術の失敗により意識障害で寝たきりとなってしまい症状が重くなったことによる等級変更の手続きを行いました。
前年にご本人から依頼を受け請求手続きを進め3級認定されました。その後、妹さんより手術が失敗し意識不明になってしまったとの連絡を受けました。
診断書は前回同様、循環器疾患用の診断書を使用し、一般状態区分は最も重症の「オ」に◯をつけていただき、日常生活活動能力及び労働能力についても「全介助」が必要とのコメントをいただきました。
障害等級が3級から1級に変更され、年間約146万円を受給しました。
男性(40代)/無職
傷病名:肥大型心筋症
決定した年金種類と等級:障害厚生年金 2級
支給月から更新月までの総支給額:約170万円
会社の健康診断にて心機能障害があると指摘されました。
仕事が三交代勤務で忙しく、また病気を甘く見ていたため受診しませんでした。
その後、動悸、めまいなどの症状が現れており、肥大型心筋症と診断されました。
突然死の危険があるため、常に奥様も同伴で行動しなければならず、相談もお二人で来られました。
心臓病はペースメーカーやICDを装着していますと障害等級3級に認定されます。
今回のケースはどちらも装着していないため、日常生活でどれだけ支障をきたしているか申請する必要がありました。
医師の診断書の依頼では、いかに危険な状態であるかを記載してもらうようお願いいたしました。
肥大型心筋症で障害厚生年金2級を取得し、年間170万円を受給されました。
今回のケースでは病歴申立書では突然死の可能性を強調いたしました。
男性(20代/無職)
傷病名:ファロー四徴症
決定した年金種類と等級:障害基礎年金2級
支給月から更新月までの支給総額: 約270万円
生後ミルクを吐き続けたため大学病院で精密検査を受けた結果、ファロー四徴症 と診断されました。
生後半年の人工肛門から、心臓カテーテル、肺動脈弁置換術、 ファロー四徴症根治手術と3歳まで手術が続きました。
その後は経過観察を続けていますが、疲れやすく運動などもできませんでした。
専門学校を卒業後就職活動をしますが、体力が続かず断念。
心臓と腸の状態が今も思わしくなく日常生活にも支障をきたしています。
初めて聞く病名のため、まずはどのような病気かを知ることからスタートしました。
先天的に心臓と腸に疾患があり、小学校では水泳、マラソン、宿泊学習が禁じられるなどの支障がありました。
現在は主に下痢や心臓の不調のため就労不可能の状態です。
病歴・就労状況等申立書の記載にあたっては、生まれた頃からの様々な症状について時系列に詳細にまとめておきました。
障害基礎年金2級が認められ、年間約78万円を受給しました。
男性(50代)/会社員
傷病名: 心室細動
決定した年金種類と等級:障害厚生年金 3級
支給月から更新月までの総支給額:年間受給額:81万円 約2年間遡及合計額:140万円
入浴中、胸の辺りがジーンと苦しくなり、立ち止まることがありました。
年齢のせいかと思っておりましたが、職場にて心配停止となり病院に緊急搬送。
10日間意識不明であったが命は取り留めました。
1ヶ月後にICD植込みを行い、以後定期的に外来通院されております。
再発の可能性と医療費の負担から受給希望をしていました。
必要な書類はすぐ準備することができ無事スムーズに受給することができました。
心室細動で障害厚生年金3級を取得、年間81万円、約2年間の遡及合計額で約140万円を受給されました。
ICDは障害年金等級3級を取得できますので、現在このサイトをご覧になられている方で、ICDを装着されている方がいらっしゃれば、ぜひ当事務所までご相談ください。