男性(50代/無職)
傷病名:多発性硬化症
決定した年金種類と等級:障害基礎年金1級
支給月から更新月までの支給総額:約211万円
ご本人様が外出困難なため、ご家族様に事務所へお越しいただいて面談しました。
当初は複視やふらつきの症状のために整形外科を受診したところ、運動ニューロン疾患の疑いがあると診断され、神経内科の受診をすすめられたそうです。
その後、多発性硬化症の確定診断が出ました。
継続して治療を受けておられたのですが、徐々に症状は悪化していき、現在では車椅子を使用しなければ移動が出来ない状況になっておられましたので、障害等級2級以上に該当する可能性が高いと判断しました。
この方の場合は多発性硬化症の確定診断が出た時点ではなく、ふらつきの症状を医師に訴えて受診された時点が初診日となる可能性が高いと判断しました。
20年以上前に数回受診されただけでしたが、幸いカルテは保管されておりましたので、当センターで代理で受診状況等証明書の作成依頼をいたしました。
診断書については実態に即した診断書を作成いただくことができました。
ご本人の現在の日常生活状況などを詳しく盛り込んだ病歴就労状況等申立書を作成しました。
多発性硬化症で障害厚生年金1級を取得、年間約98万円を受給しました。
女性(50代/無職)
傷病名:多発性硬化症、頚髄症
決定した年金種類と等級:障害厚生年金2級
支給月から更新月までの支給総額: 約400万円
物が二重に見えるようになったため、近所の眼科を受診。老化現象の一つと言われ様子を見ていましたが、歩行時にフラつく、手足のしびれ、両足のピリピリ感といった症状も現れるようになりました。偶然新聞記事でみかけた多発性硬化症の症状に当てはまるため大学病院を受診。精密検査の結果、多発性硬化症と診断されました。また多発性硬化症の治療中に首の頚椎の変形によるしびれ、痛みなどが起こる頚髄症も出現しました。
現在は、職場の理解を得て、会社には週3日だけ出勤し1日5時間の短時間勤務、あとの2日間は在宅で事務の仕事を行っています。
2年ほど前にご自分で手続きしましたが不支給となってしまいました。
今回は何としても受給したくで社労士にお願いしたいと言われ、プロとしての使命と責任を感じながら取り組みました。
医師に診断書をお願いするにあたり、前回の診断書を参考にしながら現在のご状態を資料としてまとめ医師にお渡ししました。
障害厚生年金2級として年間約190万円を受給しました。
男性(30代/会社員)
傷病名:多発性硬化症
決定した年金種類と等級:障害厚生年金2級 年間支給額: 約180万円
めまい、耳鳴りが発生し、歩行時にふらついたり排尿が困難に感じるようになりました。
物が二重に見えふらつきがひどくなったため受診。投薬を受けても改善しないため精密検査を受け多発性硬化症と診断されました。
現在はインターフェロンで治療中ですが歩行困難、排尿困難、平衡感覚障害からくるふらつきに悩まされています。
歩行困難なうえ遠方にお住まいのため、一度も面談することなく、すべてメールでのやりとりでした。
当事務所では、ご来所困難な方についてはメールだけのやりとりでも対応いたしております。
この傷病に限らず、これまでにもメール等で完結した事例が数件あり、ご状態をしっかりとお伝えいただければ無理をしてご来所いただかなくてもかまいません。
この方もそうですが、多発性硬化症の場合、厚生年金加入中でも障害認定基準をクリアしていれば2級以上に認定可能です。
障害厚生年金2級が認められ、年間約180万円を受給しました。
男性(40代/会社員)
傷病名:多発性硬化症
決定した年金種類と等級:障害厚生年金2級
支給月から更新月までの支給総額: 約480万円
突然耳鳴りがし、聴力が落ちてきたので耳鼻科を受診。
突発性難聴と診断されました。薬を飲んでも治らなかったのでMRIをとったところ多発性硬化症だとわかりました。
その後大学病院で投薬治療を続けています。ゆっくりと症状は進み、現在は歩くことが遅くなり杖を使っています。
話をするときも呂律がまわらないことが多くなりました。
仕事も技術職から事務職に変更してもらいましたが両手も思ったように動かないので苦労しています。
とにかく歩行困難なご様子が印象に残っております。
杖を使用しても通常の人の半分以下の速度でバランスが悪く、痛々しいお姿でした。
職場からは普通に歩けば15分ぐらいのところに住んでいるにもかかわらず、毎日タクシーで通勤されております。
呂律の回らない口調で会話にも苦労されておりました。
正社員として勤務しているものの、就労や日常生活にはかなりの支障があります。
障害年金が今後の生活に多少なりとも役立ってくれることを祈念しております。
障害厚生年金2級を取得、年間約140万円を受給しました。